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カテゴリー: ポルシェ初心者

  • ポルシェ専門店の選び方 ─ 一見さんお断りに戸惑う前に見ておきたい5つの点

    ポルシェ専門店の選び方 ─ 一見さんお断りに戸惑う前に見ておきたい5つの点

    ポルシェを買おうと思ったとき、あるいは買ったあと、多くの方がぶつかるのが 「どこに預ければいいのか分からない」 という問題です。

    正規ディーラー、専門店、一般の整備工場。それぞれ得意なことが違います。そして専門店は、正直に言えば 敷居が高く感じられることがあります。私自身、飛び込みで入って相手にしてもらえなかった経験があります。

    この記事では、工場を選ぶときに私が実際に見ている点と、こちら側が用意しておくべきことを書きます。

    まずは私の簡単な自己紹介

    2015年にポルシェのオーナーになり、そこから50台以上のポルシェに関わってきました。現在は大阪・箕面で会員制ポルシェサービス「PORSCHE GATE」を運営しています。整備は専門の工場にお願いする立場ですが、預ける側として多くの工場を見てきました。

    最初にポルシェ専門店へ飛び込んだときの話は ポルシェ専門店は敷居が高い? 一見さんお断りから空冷911 2.7を買うまで に書いています。当時は本当に途方に暮れました。

    正規ディーラー・専門店・一般工場の違い

    まず前提を整理します。どれが優れているという話ではなく、役割が違います。

    • 正規ディーラー … 最新モデル、保証、診断機、部品供給に強い。新しい年式や保証内の対応に向く
    • 専門店 … 特定世代の癖、旧年式、部品の探索、社外品の知見に強い。空冷・旧車・レストアに向く
    • 一般整備工場 … 日常整備、費用、距離的な近さ。オイル交換やタイヤ、車検の基本部分に向く

    古いポルシェに乗るなら、専門店との関係はほぼ必須だと考えています。年式が古くなるほど、その世代を数多く見てきた経験がものを言うためです。

    専門店を選ぶときに見ている5つの点

    1. その世代の入庫実績があるか

    同じ「ポルシェ専門」でも、水冷の現行に強い店と、空冷に強い店は違います。自分の車と同じ世代が実際に工場にいるかを見てください。ブログやSNSで作業事例を出している店なら、そこで判断できます。

    2. 説明が具体的か

    良い工場は、「なぜその作業が必要か」を部位単位で説明してくれます。 逆に「とりあえず全部やっておきます」しか言わない場合は、内容を分解して聞き直したほうがいいです。オイル漏れのように部位で費用が変わるものは特にそうです(オイル漏れの詳しい話はこちら)。

    3. 見積もりが部位と工数で分かれているか

    部品代と工賃が分かれていて、作業範囲が書かれている見積もりは、後から比較も判断もできます。一式いくら、だけの見積もりは避けたほうが無難です。

    4.「やらない」と言ってくれるか

    意外に思われるかもしれませんが、これは重要です。今は不要、次回でいい、と言ってくれる工場は信頼できます。 旧車は直したい箇所が無限に出てくるので、優先順位を一緒に考えてくれるかどうかが長期的な差になります(旧車に乗るということについてはこちら)。

    5. 部品の調達力

    古い車ほど、ここが効きます。純正が出ない場合に、社外・中古・リビルトのどれで対応するか、選択肢を示せるかどうか。これは経験の量がそのまま出る部分です。

    「一見さんお断り」に見えるのはなぜか

    飛び込みで冷たくされたと感じることがあります。私もそうでした。ただ、工場側の事情も分かるようになりました。

    • 旧車の作業は時間が読めず、受けられる台数に限りがある
    • 一度預かると数か月に及ぶことがあり、信頼関係が前提になる
    • 「安く直してほしい」だけの依頼は、結果的に双方が不幸になりやすい

    つまり多くの場合、断られているのではなく、順番待ちと相性の確認をされているのだと思います。

    こちら側が用意しておくこと

    1. 車の履歴を持っていく … いつ何をしたかの記録
    2. 症状を具体的に伝える … 「調子が悪い」ではなく「冷間時に、右前から、発進直後だけ」
    3. 優先順位と予算の考え方を先に共有する … 全部でなくていい、と伝える
    4. 急がせない … 旧車は待つものだと理解しておく
    5. 良かったら次も行く … 一度きりの客より、続く客のほうが大事にされます

    これは特別なことではなく、普通の人付き合いと同じです。

    地域で探すときの考え方

    「関西」「関東」「愛知」といった探し方をされる方が多いのですが、距離だけで選ばないほうがいいというのが私の意見です。

    • 日常整備(オイル・タイヤ・車検の基本)… 近いことが正義
    • 重整備・レストア・世代特有の不具合 … 多少遠くても実績のある店

    この2つを使い分けるのが現実的です。大きな作業のたびに何百キロも運ぶ必要はありませんが、そこでしか直せないものもあります。

    まだ買っていない方へ

    もし今、購入を検討している段階なら、車を探すのと同時に工場を探してください。

    「買ってから考える」で困っている方を、私は何人も見ています。買う前に、その世代を見てくれる工場に一度相談しておくだけで、その後がまったく変わります。はじめてのポルシェ選びの流れは ポルシェ初心者講座|はじめてのポルシェ選び完全ガイド にまとめました。

    ポルシェそのものに触れる機会が欲しい方は、大阪・箕面で実車をご覧いただける場も用意しています。買う前に、まず乗って確かめるという選択肢もあります。

    まとめ

    • ディーラー・専門店・一般工場は役割が違う。使い分ける
    • 専門店選びで見るのは ①同世代の実績 ②説明の具体性 ③見積もりの分解 ④やらないと言えるか ⑤部品調達力
    • 「一見さんお断り」に見えるのは、受け入れ台数と信頼関係の問題であることが多い
    • 預ける側も、履歴・具体的な症状・優先順位を用意する
    • 買う前に工場を探しておく

    工場選びは、車選びと同じくらい結果を左右します。急がずに、何軒か話をしてみてください。

  • ポルシェのサブスク・カーシェア・会員制クラブを比較 ── 結局どれを選ぶべきか

    ポルシェのサブスク・カーシェア・会員制クラブを比較 ── 結局どれを選ぶべきか

    「ポルシェに乗ってみたい、でも所有はハードルが高い」——そう考えたとき、今は「買う」以外にもいくつかの選択肢があります。カーシェア、サブスク、リース、そして会員制クラブ。それぞれ何が違うのか、正直に整理してみます。

    ポルシェを「所有」以外の方法で楽しみたい方へ

    大阪・箕面で、実際のポルシェをご覧いただけます。月額110,000円(税込)、保険・税金・車検・整備・洗車・保管込み。見学は無料で、見学=入会ではありません。

    大阪会員について詳しく見る →

    選択肢は大きく4パターン

    ①マカン限定・都度課金型のカーシェア

    月額数千円〜2万円台という手軽さが魅力ですが、対象車種がマカンなど一部モデルに限定され、利用のたびに追加料金がかかる仕組みが一般的です。「とりあえずポルシェを一度体験したい」という方には入り口として悪くありません。ただし、911や718、空冷モデルには乗れないことがほとんどです。

    ②高額なリース型サブスク

    月額30万円を超えるようなハイエンドのサブスクサービスも存在します。複数の高級ブランドを乗り換えられる自由度はありますが、価格帯としては「かなり本気で憧れを実現したい層」向けです。

    ③海外の会員制モデル(参考)

    アメリカにはPorsche Passportのような、月々2,000〜3,000ドル(為替にもよりますが月30万円台後半〜)で複数のポルシェに乗り換えられるサービスがあります。日本でも将来こうしたモデルが広がる可能性はありますが、現時点で同水準のサービスを国内で探すのは簡単ではありません。

    ④会員制クラブ(ポルシェゲートの場合)

    私たちポルシェゲートがご用意しているのは、月額110,000円(税込)で911・718・ボクスター・空冷モデルまで含めた全車種が乗り放題になる会員サービスです。

    • 入会金・保証金・年会費は0円
    • 任意保険・車検・整備・洗車・保管費用はすべて会費に込み
    • 1回のご利用は2泊3日まで(空冷モデルは当日返却)

    つまり「毎月同じ額を払いながら、その時の気分で911にもボクスターにも空冷モデルにも乗れる」という点が、他の選択肢との一番の違いです。

    ポルシェを「所有」以外の方法で楽しみたい方へ

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    結局、どれを選べばいいのか

    • まず一度体験してみたいだけなら → マカン限定カーシェアのような都度課金型
    • 複数の高級ブランドを気分で乗り換えたいなら → 高額リース型サブスク
    • 「ポルシェという一つの世界」を、車種を問わず定額で楽しみ尽くしたいなら → 会員制クラブ

    私たち自身、代表がポルシェ沼にハマった経験から「所有」ではなく「体験」としてポルシェと付き合う道を作りたくてこの会員サービスを始めました。迷っている方は、まず無料見学だけでも覗いてみてください。実車を見ながら、あなたに合うプランかどうか一緒に考えます。

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    https://porschegate.blog/visit/?utm_source=blog&utm_medium=article&utm_campaign=blog_migrated

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    PORSCHE GATE は、空冷から現行まで複数のポルシェに乗れる会員制サービス。保険・税・整備込みです。まずは無料の見学・ご相談から。

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    あわせて読みたい: ポルシェゲート名古屋、9月29日オープン決定 ― 配備車両と入会の流れ

  • 空冷ポルシェ購入前に必ず見たい、現車確認7つのポイント

    空冷ポルシェ購入前に必ず見たい、現車確認7つのポイント

    空冷ポルシェ911の購入を検討し始めると、多くの方はまずスペック表やオークションサイトの写真、走行距離といった「数字」に目を奪われがちです。しかし、旧車選びで実際に差がつくのは、現車を目の前にしたときに何を見て、何を試すかという部分です。今回は、初めて空冷911の購入を考えている方に向けて、現車確認・試乗の際にぜひチェックしていただきたい7つのポイントをご紹介します。

    1. ボディと板金の状態を丁寧に見る

    空冷911は年式によっては登録から40年以上が経過した車両です。フェンダーやドアの合わせ目、ジャッキポイント周辺の錆、過去の修復歴は、パテの厚みや塗装の色味のわずかな違いから判断できることがあります。屋内の均一な照明よりも、屋外の自然光の下で斜めからボディラインを眺めると、修復の跡が見つけやすくなります。ドアやトランクの開閉時の隙間の均一さ、ゴム類の劣化具合も、その車両がどのように保管・使用されてきたかを物語る手がかりです。

    2. エンジンルームとオイルの滲み

    空冷エンジンは構造上、多少のオイル滲みが見られること自体は珍しくありません。ただし、床に滴るほどの漏れや、明らかに新しいオイルシミがある場合は注意が必要です。始動直後と、数分間アイドリングさせた後の両方でエンジンルーム周辺を確認しておくと安心です。あわせて、始動時の白煙や異音の有無、アイドリングの安定性もチェックしておきたいポイントです。

    3. 冷却系統とファンベルトの状態

    空冷エンジンにとって、冷却ファンとシュラウドはいわば生命線にあたる部分です。ベルトの張り具合や亀裂の有無、アイドリング時にブロワーから異音がしないかを確認しましょう。冷却系統の不調は、そのままエンジンの寿命に直結するため、購入前の見極めが特に重要になります。水温・油温計を備えた個体であれば、暖機後の指針の動きも参考になります。

    4. 足回り・下回りの錆と修復歴

    可能であれば、リフトアップして下回りを見せてもらいましょう。快く応じてくれるかどうかは、その販売店の誠実さを測る一つの目安にもなります。フロアパン、ジャッキポイント、フロント側のバッテリートレイ周辺は、特に錆が出やすい箇所として知られています。

    5. 試乗で確認しておきたい挙動

    試乗の機会が得られたら、まずクラッチが繋がる位置とシフトフィールを確かめます。空冷911特有の軽やかなステアリングフィール、直進安定性、そしてブレーキを踏んだ際に片効きがないかも大切な確認事項です。低速での小さな段差の乗り越え方や、ギアを入れ替えたときの引っかかりの有無も、機関の状態を知る手がかりになります。数値では表れない「その一台の感触」は、実際に運転してみないと分かりません。

    6. 整備記録簿と書類の有無

    過去の整備記録が残っているかどうかは、その車両がどのように扱われてきたかを知るための重要な手がかりになります。記録が途切れている期間があれば、遠慮せずに販売店へ理由を確認しておくと、購入後の安心材料になります。

    7. 信頼できる専門店を通すという選択

    空冷ポルシェは同じ年式・グレードであっても一台ごとの個体差が大きく、専門知識のないまま個人売買で購入するのは相応のリスクを伴います。専門知識を持つショップを通すことで、購入前の目利きだけでなく、購入後の相談やサポート体制も含めて、長く付き合える一台に出会いやすくなります。

    まとめ

    現車確認は、写真やスペック表だけでは分からない「その一台ならではの個性」を知るための大切な工程です。今回ご紹介した7つのポイントを参考にしながら、焦らず、納得のいくペースで自分だけの一台を探していただければと思います。


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    「所有する」以外にも、ポルシェとの付き合い方があります。PORSCHE GATE がなぜ会員制なのか、何ができるのかをまとめています。

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  • 空冷911を買う前に知っておきたい維持費の内訳

    空冷911を買う前に知っておきたい維持費の内訳

    「空冷ポルシェ911が欲しい」と思ったとき、多くの人がまず気にするのは車両本体の価格でしょう。しかし実際にオーナーになってみると、日々の満足度を左右するのは購入価格そのものよりも、その後にかかり続ける維持費との付き合い方だったりします。今回は、これから空冷911を検討している初心者の方に向けて、維持費の内訳をできるだけ具体的に整理してみます。

    初期費用だけでは語れない、空冷911という選択

    空冷911は年式や状態によって車両価格に大きな幅があります。ただ、どの価格帯の個体を選んでも、購入後には点検・整備・消耗品交換といった費用が継続的に発生する点は共通しています。特に前オーナーの整備履歴が曖昧な個体の場合、納車後しばらくは「本来必要だった整備」がまとめて出てくることも珍しくありません。購入時は車両価格だけでなく、納車後半年から一年程度の整備費用も見込んで予算を組んでおくと、精神的な余裕が生まれます。

    消耗品と定期点検にかかる費用

    空冷911の維持で継続的に発生するのが、エンジンオイルやオイルフィルターの交換、各種ベルト類、点火系のパーツ、そしてタイヤやブレーキパッド・ディスクといった消耗品です。年式によって推奨される点検サイクルは異なりますが、年に一度は信頼できる専門ショップでコンディションを確認してもらうのが基本になります。距離を乗る人はもちろん、あまり乗らない個体でもゴム部品やシール類は経年で劣化するため、「距離が少ないから安心」とは限らない点も覚えておきたいところです。

    突発的な出費に備える「予備費」という考え方

    空冷911オーナーの多くが口を揃えるのが、エンジンやミッションまわりの大きな整備が必要になったときの出費です。頻繁に起こることではありませんが、いざというときの修理費用はまとまった金額になりがちです。そのため、毎月の維持費とは別に「予備費」としていくらか積み立てておくという考え方が広く浸透しています。突発的な出費に慌てないためにも、日常の維持費と将来の大きな整備費用を分けて考える習慣をつけておくと安心です。

    保険・税金など見落としがちなランニングコスト

    車両保険や自動車税、車検費用といったランニングコストも忘れてはいけません。旧車ならではの保険の入り方や補償内容は一般的な現行車とは異なる部分があるため、旧車の取り扱いに詳しい代理店に相談すると選択肢が広がります。また、屋内保管を選ぶ場合は駐車場やガレージの費用も発生します。こうした「車両本体以外」のコストを合算して初めて、空冷911を維持するための年間予算がおおまかに見えてきます。

    費用の不安を減らすためにできること

    維持費への不安を減らす一番の近道は、信頼できる専門ショップと長く付き合うことです。個体のクセや弱点を把握してもらえれば、悪化する前に手を打てるため、結果的に大きな出費を防げる場合が多くあります。また、オーナー同士のコミュニティに参加して情報交換をすることも、初心者にとって心強い支えになります。同じ年式・同じモデルのオーナーが直面した経験談は、カタログやマニュアルには載っていない実践的なヒントの宝庫です。

    まとめ

    空冷911の維持費は、消耗品交換などの「日常的な費用」と、将来の大きな整備に備える「予備費」、そして保険や税金といった「見えにくいランニングコスト」の三つに分けて考えると理解しやすくなります。数字だけを見ると身構えてしまうかもしれませんが、信頼できるショップやコミュニティとつながりながら計画的に付き合っていけば、空冷911のある暮らしは十分に現実的な選択肢になるはずです。これから購入を検討する方は、車両価格だけでなく、この先続いていく維持費の全体像もあわせてイメージしてみてください。


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  • 空冷ポルシェを買うか迷っているあなたへ ─ 悩んでいるうちは、買わなくていい

    空冷ポルシェを買うか迷っているあなたへ ─ 悩んでいるうちは、買わなくていい

    今日は2件、空冷ポルシェの購入について「悩み相談」を受けた。奇しくも同じ日に、同じテーマで2組のお客様とお話しすることになった。

    詳しくなりすぎたご夫妻

    1組目は、ご来店いただいたご夫妻。空冷ポルシェが欲しくなり、色々調べているうちに「変に詳しく」なってきた方たちだ。エンジン、ミッション、型式まで、そこそこ詳しい。運転したことも無いのに、Kジェトロがどうとか、G50ミッションがどうとか……。

    私からすれば、それらは「進化の過程の産物」でしかない。ポルシェ社がそれを良しとしなかったから、次の形へと変わっていっただけの話だ。911は未だに完成形とは言えず、これからも進化し続けるのだと思う。その過程で生まれた「違い」が、いつしか味になり、良し悪しで語られるようになるのだろう。

    ご夫妻は930最終の3.2カレラが欲しいが、高いし維持費も心配だとおっしゃる。私の主観はお伝えしたが、こういう方は結局、人の言うことは聞かないものだと分かっている。

    997から空冷へ、悩めるオーナー

    2組目は997型の911をお持ちで、空冷の911に買い替えるかどうかを悩んでいる方。こちらもやはり、維持費とこれからの相場の動向が気になるようだった。

    私からは「997に不満が無いなら、大事に乗り続けてあげてほしい」とお伝えした。

    悩んでいるうちは、買わなくていい

    はっきり言ってしまえば、悩んでいるうちは買わなくていいと思う。

    心配していることの多くは、空冷を愛している人間から見れば「楽しみの一部」だ。オイルが漏れやすいとか、クラッチが無くなるとか(クラッチに関しては都市伝説の部分が大きいが)。エアコンが効かないというのも、それこそが空冷の醍醐味だと思っている。

    真夏に電動エアコンまで後付けして、空冷エンジンの車に乗って油温も見ずに走ったら、そりゃあエンジンは焼き付くだろう。快適さを求めるなら、新しい車に乗ればいい。

    それでも、なぜ空冷が好きで手放せない人がこれだけ多く存在するのか。何にも代えられないものがそこにあるからだと思う。それは、カタログや雑誌、動画では絶対に伝わらないと確信している。

    ナロー、2.7、SC、3.2、964、993──迷ったらどれでもいい

    空冷だけを見ても、大きく分けてナロー、2.7、SC、3.2、964、993とあり、その中でもさらに細分化されている。だが、初めて空冷に乗るなら、正直どれでもいいと思う。それぞれに、それぞれの良さがあるのだから。

    「あの時買っておけば」という後悔について

    2024年、2026年現在も中古車価格は高騰していて、正直買いにくい状況だ。ただ、もしこれが安く買えるものだったら、みんなそんなに欲しがらなかったのではないかとも思う。

    「あの時買っておけばよかった」とよく言われるが、それは株と同じ考え方ではないだろうか。今でも昔の値段で買えるなら、そもそも空冷ポルシェを欲しいと思わなかったかもしれない。手が届きそうで届かないから、欲しくなる。そんな人が多い気がしている。

    リセールで車を選ぶのは、ファミリーカーだけでいい

    リセールやお買い得感で車を選ぶのは、ファミリーカーだけで十分ではないか。せっかく買うのなら、どうなるか分からないリセールより、本当に欲しい車を買うべきだと思う。

    空冷の911は、間違いなく一生付き合っていける愛車になる。全損でもしない限り、車が駄目になることは無い。1963年の発売から、911は7割が現存しているという。それだけ大事に扱われてきた車が、他にどれだけあるだろうか。

    もう一つ言うなら、ポルシェファンには「増車」する人が異常に多い。私も含めて、だ。それだけ愛着が湧いて、手放せなくなるということだと思う。

    「安くて良い車」は、宝くじに当たるようなもの

    中古車で本当に程度の良い車は少ない、というより「無い」と思ったほうがいい。市場に出る前に買い手が決まってしまうし、旧車のことが分からない人には売りたくないと思う所有者も多い。本当にありとあらゆる部分に手を入れようとすると、とても高額になる。安くて良い車は、宝くじに当たるようなものだと思っている。

    ポルシェゲートの車両も、常に修理している。それが、私にとっての楽しみでもある。ただし、この苦労は楽しめる人でないと、ただの苦痛でしかないだろう。

    まずは、乗ってみてから判断してほしい

    私は、ご利用いただいた会員さまが少年のような笑顔になって帰って来られる、それだけで幸せだ。

    どちらにしても、せっかくポルシェゲートがあるのだから、まずは乗ってみてから判断されることをお勧めしたい。


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  • 初めて空冷ポルシェを買う人が知っておきたい、5つのポイント

    初めて空冷ポルシェを買う人が知っておきたい、5つのポイント

    「空冷ポルシェが欲しい」——そう思ってこのブログにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。空冷911の魅力は、一度知ってしまうと抜け出せない「沼」そのものです。私自身、空冷ポルシェのレストアを通じてこの世界に沈んでいった一人ですが、振り返ると「知っておけばよかった」と思うことがいくつもありました。今回は、これから初めて空冷ポルシェを迎えようとしている方に向けて、後悔しないための5つのポイントをまとめます。

    ①車両価格だけで判断しない。維持費まで含めて予算を組む

    空冷ポルシェは新車とは違い、購入後にどうしても手を入れる箇所が出てきます。エンジンオイル漏れの点検、ゴム部品の劣化、サスペンションのリフレッシュなど、年式相応のメンテナンスが必要になることがほとんどです。車両価格が予算内に収まっていても、その後の維持費まで見込んでおかないと、せっかく手に入れた愛車を「維持できずに手放す」という一番悲しい結末になりかねません。

    ②個体差が大きいので、複数の個体を実際に見て比較する

    空冷ポルシェは同じ年式・グレードでも、これまでどう扱われてきたかによって状態が大きく異なります。走行距離だけでは判断できません。可能であれば、多少遠方でも複数の個体を実際に見て、エンジン音や下回りの状態を自分の目で確認することをおすすめします。ポルシェ初心者にオススメしたいPORSCHE911の記事でも触れていますが、「最新のポルシェが最良とは限らない」のと同じように、「安いから」という理由だけで個体を選ぶのも危険です。

    ③信頼できる専門ショップ・整備工場を先に見つけておく

    空冷ポルシェは、一般的な整備工場では対応が難しいこともあります。購入前の段階で、空冷ポルシェを専門に扱うショップや、信頼できる整備工場のあたりをつけておくと安心です。購入後に「どこに相談すればいいか分からない」という状態は、想像以上にストレスになります。

    ④旧車・クラシックカー向けの任意保険を検討する

    一般的な自動車保険では、旧車の実勢価格に見合った補償を受けられないケースがあります。旧車・クラシックカーに対応した保険商品も増えてきているので、加入前に補償内容をしっかり比較しておくことをおすすめします。万が一の事故や盗難の際、大切な一台を正当に評価してもらえるかどうかは大きな差になります。

    ⑤「完璧な状態」を求めすぎない。育てる感覚で楽しむ

    正直なところ、購入時点で完璧な個体に出会えることは稀です。旧車に乗ることについて思うことでも書いた通り、旧車との付き合いは「完成された商品を買う」のではなく「一緒に手を入れながら育てていく」ものだと捉えると、気持ちがぐっと楽になります。多少の不具合も、空冷ポルシェとの付き合い方の一部として楽しめると、この趣味は何倍も豊かになります。

    空冷ポルシェのある生活は、手間がかかる分だけ愛着も深くなります。この記事が、これから空冷ポルシェを迎える方の一助になれば嬉しいです。


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  • ポルシェを初めて買うなら? 初心者におすすめの911入門3台と選び方【992・964・996】

    ポルシェを初めて買うなら? 初心者におすすめの911入門3台と選び方【992・964・996】

    最新のポルシェが最良のポルシェなのか?

    「最新のポルシェが最良のポルシェである。」

    ポルシェ界隈でよく耳にする言葉だ。

    確かに最新のポルシェは、『乗りやすく、パワーもあり、故障することもなく、街中でも快適だ。』

    最新のポルシェは「安全性や信頼性が高く、機能が高い」のは間違いない。
    快適で安心・安全なドライブができる車なのは間違いない。

    そういった意味では『最新のポルシェが最良のポルシェである。』というのは否定しようのない事実だ。

    しかし、1から10までマシン制御された精密な動作をするマシンといえば、響きは良いのだが、私のようなスーパーカーブームの車好きからすると話は違ってくる。

    エンジン・トルクが低回転域では細いのに対し、高回転域で爆発的なパワーを発揮するなど割とピーキーな操作性を持つ荒々しいマシンを求める人間からすると、なんとも薄味な印象になってしまうのも正直な感想だ。

    まずは私の簡単な自己紹介

     忘れもしない2015年…40代で始めて幼少期の夢であったポルシェオーナーとなり、底なし沼と呼ばれる『ポルシェ沼』にハマりました。
    そして頭まで沼にどっぷり浸かった結果、2020年3月から大阪の箕面市でポルシェゲートという会員制ポルシェサービスを立ち上げ、今も運営しています。

     私がブログを始めたきっかけやこのブログに関しては、『ポルシェ沼にハマった結果、ブログ始めます。』よりお読みください。

    初めてポルシェを購入した人からよく聞く言葉

    ポルシェ初心者にオススメしたいPORSCHE911(3台)

    私がポルシェに乗るようになってから、知り合いの何人かが「ポルシェを買う」と言い、最新車両のPORSCHE 992 GT3 RSを購入した。

    感想を聞いてみるとだいたい同じことを言う。

    とにかくしんどい。

    乗るのに勇気がいる。

    などなど、思っていたのと違うという感想が多い。

    レーシング仕様の車両は、速さなどを求めた結果、乗りやすさを犠牲にすることは良くあることだし、そもそもハイスペック過ぎて気軽に乗れないということがそういった感想に出てしまうのだろうと思う。

    ポルシェ初心者は、『良いもの買いたい!』という気持ちが前に出て、どうしても役物や限定のスーパースポーツを選んでしまう傾向にあると思う。

    リセールバリューであったり、希少価値で選んでしまうと、その車本来の楽しさを味わうことはできないと思う。

    最初の911でオススメしたいポルシェ

    まず911を買うなら以下の3車種をおすすめする。

    • 最新であれば『PORSCHE911(992) CARRERA』
    • 空冷ポルシェなら『PORSCHE911(964)』
    • 乗り味・運転性やコスパを考えて『PORSCHE911 Type996』

    PORSCHE911(992) CARRERA

    ポルシェ初心者にオススメしたいPORSCHE911(3台)(写真2)

    上記の画像はイメージです。画像の車両は991turboSとなります。

    Porsche 911 (992) Carreraは、ポルシェが2019年から製造・販売しているスポーツカーの最新モデルです。ポルシェ911シリーズの中で進化を遂げたデザインを採用しており、先代モデルと比べてより幅広く、モダンで洗練された外観が特徴です。高いパワーと操縦性を備え、優れたスポーツカーとしての性能を提供しています。

    992カレラに関しては、言うまでもなく最新の装備が搭載され『安心・安全・快適』な走行が実現できる。内装もこだわり抜かれており、快適なドライブを楽しめる車両なのは間違いない。
    しかし、冒頭でも少し触れたように『私のようなスーパーカーブーム世代』の人間には、あまりに快適すぎると逆に乗り足りないという感想になってしまうことが多いのも事実。
    「私もそう思いそうかも…」と思う方には、ぜひ次の『PORSCHE911(964)』をお勧めしたい。

    PORSCHE911(964)

    ポルシェ初心者にオススメしたいPORSCHE911(3台)(写真3)

    Porsche 911 (964)は、1989年から1994年にかけて製造・販売された、ポルシェ911シリーズの空冷ポルシェです。911シリーズの進化の一環として、現代のポルシェの基盤を築いたモデルの一つです。
    従来の911デザインに対してより丸みを帯びた外観を持ち、先代モデルと比べて空力特性が向上しています。ポップアップヘッドライトは非常に特徴的です。

    何を隠そうPORSCHE911(964)はポルシェゲートの車両である。ポルシェゲートで乗れるのは964のカブリオレですが、数十台あるポルシェの中でも壊れにくい方の部類に入る。
    ポルシェ購入者の意見を見ていると、空冷ユーザーの中で多く意見を占めるのが『故障に泣かされる』ことだ。
    それが少ないのは、なんとも心強い車両だと思う。

    964は、『普段遣いにも問題なく』『空冷の味を色濃く残し』『ティプトロニック(AT)』も選べる。
    多くの人に親しみを持ってもらえる車両だと確信している。

    といっても、上記で紹介した2車両は購入に『1000万円以上』かかってしまう。
    それは無理…と言う方にはPORSCHE911(Type996)をおすすめする。

    PORSCHE911(Type996)

    ポルシェ初心者にオススメしたいPORSCHE911(3台)(写真4)

    Porsche 911 (Type 996)は、ポルシェが1997年から2005年まで製造・販売していたスポーツカーのモデルです。
    先代モデルから大きくデザインが変更され、丸いヘッドライトが角型に変更されました。これが911シリーズのデザインの大きな変革となりました。
    高いパワーと卓越した操縦性を兼ね備え、スポーツカーとしての期待に応える性能を提供しました。特に4WDモデルは悪路走破性に優れています。

    996と言えば、ポルシェが本格的に水冷エンジンを導入した初めての車両であることは有名だと思うが、その結果水冷エンジンを搭載しながら『空冷エンジンの名残を味わえる』空冷好きにはたまらないポルシェといえるだろう。
    ボディサイズもお手頃で修理もディーラーのお世話にならず自力でなんとかすることができるし、何よりポルシェを200万円程度(もちろんグレードや仕様、状態によって差はあるが)で購入ができて、非常にコストパフォーマンスが優れたポルシェだと言える。
    一つ欠点を挙げるとすると、賛否両論が巻き起こったヘッドライト、もといポルシェの顔の部分だ。
    この部分が気にならない方であれば、ドライバーを満足させてくれる1台だと思う。

    (余談)PORSCHE911(964)カブリオレとの出会い

    カブリオレとの出会いは、私が3代目セリカを探していた時だ。

    セリカを置いてあった中古車屋にそのカブリオレはあった。
    なんと外装は日焼だらけ。ところどころ白化していて、エンジンもタイヤも外されていた。
    正直『なんとも可哀想な姿だ』と思った。

    思い切って「これ売り物ですか?」と聞いてみると店主から意外な返事が返ってきた。

    買ってもらえます?

    あっさりと即答され『1000万ぐらいするのだろうか?』と身構えていると…思っていたほどではなく、なんと『510万円』。

    店主に負けず即答で「買います!」と言っていた。

    それから2ヶ月ほどかかり、やっと納車された。
    納車された帰り道で『油、温度は爆上がり』で『インジケーターのランプはつかない』など不具合が発覚。そのまま引き返しまた1ヵ月待つことになった。

    またしても空冷ポルシェの洗礼を受ける形となったのだった笑

    最後に

    本日は、【ポルシェ初心者にオススメしたいPORSCHE911(3台)】という記事を書かせていただきました。

    私の周りでもポルシェ購入者はたくさんいますが、最初に乗るべきポルシェの選択を誤った結果『ポルシェの魅力を半分も分からずに別の車に行ってしまう』そんなケースも何度か見てきました。

    これから乗り始めたいと思っている方には、私の経験や意見が参考になれば嬉しいと思います。

    また、カブリオレや996に関しては、ポルシェゲートで乗ることが可能です。
    996は車両の販売(乗り出し価格で230万円)も行っているので、興味がある方は是非ご来店ください。

    それ以外でも空冷ポルシェに興味がある方は私の運営する【ポルシェゲート】で運転を体験することができますので是非とも体験していただければと思います。


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